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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

認知症対策

 介護保険の申請の目的の中でも、最近は「認知症」の高齢者の処遇についてが多くなってきました。

 高齢者人口の増加と比例して、認知症高齢者の増加も指摘されており、国をあげて認知症対策に取り組んでいます。
 その中の一つである「認知症サポーター養成講座」も、地域ぐるみで認知症の高齢者を支えようということで、出前講座を繰り広げ、認知症の知識の普及や実際の対応の方法などを一般住民にも併発する講座を開催しています。
 
 認知症サポーターは以前は100万人を養成すると言っていましたが、活動の効果であっという間に100万人は突破し、今では400万人まで拡大しようとしています。

 
 実際に認知症の症状がひどくなると病院でも、入院は長くできず(本来治療が必要であるにもかかわらず・・・)早めに退院してくれといわれたり、またもう少し入院していてもよさそうなのに、このまま入院が長引くと認知症になる可能性があるからと、高齢者はとにかく早めの退院を余儀なくされてしまいます。

 結果、家族は翻弄し、介護保険を申請し、在宅を選ぶか、施設を選ぶか、最初に二者択一を迫られてしまいます。施設と言ってもいきなり特老や老健などの介護保険施設は空きがなく、結果有料老人ホームや宅老所、小規模多機能型施設、グループホームなどから空いている施設を探しだすしかありません。費用も最低10万円~で20万ちかくかかるところさえあります。

 金銭的な負担もかけられず、高齢者のレベルからは在宅もなんとか過ごせるかもしれないと考えると、ケアマネジャーをつけて在宅のプランを検討してもらうわけですが、なんといっても一人暮らしや日中独居の場合に、誰も面倒を見る人がいない時間帯をどうするかという課題が浮き上がります。
 介護保険サービスだけでは認知症高齢者を支えることができません。デイサービスに行かない日や、ヘルパーの来ない時間帯に、徘徊したりする方もいらっしゃるからです
 
 そういう意味でも、地域で認知症の高齢者(その家族)を支えようと言う目的で認知症サポーターになったのに、実際は形ばかりのサポーターになっていないともかぎりません。

 地域性もあり、またその高齢者をとりまく地域の環境や関係性もあり、我関せずのところもあれば、隣人や民生委員さんなどがなにかと目配りしてくださるとこともありますが、大部分の方は、「あの人認知症になったんだってねえ・・。」「毎日徘徊していて危なくて交通事故にでもあったらこまる」「火の始末もできなく家事になったら大変」ということで、「なんとかしてくれ(地域にこのまま過ごさせるのではなく、どこか安全な施設にでも入れてくれ)」といった思いを抱いている人も多いということです。

 結局サポーターといっても一緒にこの地域で過ごせるように私達も協力しますという姿勢ではないような気がします。
 そしてそれは、この認知症対策を企画しているスタップ側でも同様のことが言える。
 表向きでは「認知症の高齢者も住み慣れた地域でいつまでも過ごせる社会を」とのスローガンを掲げて講座を展開していても、実際にいろんな案件や事例の相談が入ると、「認知症ってやっかいね・・・」的な視線や発言が垣間見える。

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Author:TTmama
医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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