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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

子どもの発達に「治療」はあるのか

 発達するというのは、平たい言葉でいえば「育つ」こと。ところが、今では各年齢段階ごとの発達が細かく取りだされ、それがその都度まるで生活の目標であるかのように考えられていることすらめずらしくありません。

 発達の治療(療育)の大きな誤解
 人が生きていくについては、そのときそのときの手持ちの力によるしかないのだという事実です。人はどんなに頑張っても、明日身につくかもしれない力で今を生きるわけにはいかないのです。しかし、生活の中から「発達」を取り出し、「遅れ」のある子に着目して治療的な試みを加えるとき、どこかで人はこのあたりまえのことを逆立ちさせて、まず力を身につけさせよう、そうしたら明日がよりよく生きれらる、というふうに考えてしまいがちです。そうした治療的かかわりは、たいていがうまくいきません。

 言葉がでなくてもでないなりに、子どもは今の手持ちの力で何らかのコミュニケーションをしています。大事なことは、その今の手持ちの力で今を精一杯生きること。もし言葉が伸びてくるものなら、まさにそこのところから伸びてくるはずです。
 育ちの原則は、本来単純です。人はみな今の力で今を生き、育つものはみなそこから育ってきます。「遅れ」への治療的発見は、まだ具わっていない力に注目して、それを人為でもって引き出そうとしますから、そこにはやはり無理がつきまといます。

 (浜田 寿美男 発達心理学者)

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医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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