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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

新聞報道より・・・(2)

●発達障害児にいじめ( 神奈川新聞 2012年7月13日)

 金沢区に住んでいた市立小学校6年の発達障害の男被害児は4月以降、同じクラスの男児3人から、学校内や下校途中に障害児を意味する「ガイジ」というあだ名で呼ばれたり、蹴るなどの暴力を振るわれたりするいじめを継続的に受けた。
 被害児はいじめを隠したが、自宅で壁に頭をぶつけたり、「死にたい」とカッターを手首に当てたりとたびたびパニックを起こした。母親が4月下旬に学校側に相談。担任教諭らは「一方的な暴力はあったが、(加害児を)指導した」等と保護者に説明し、いじめを否定したという。
 6月1日の下校途中には、被害児は両膝や肩などに1週間のけがを負った。保護者は「安心して通えない」と同4日、市教育委員会に転校を申し出た。手続きが素早く進まなかったため、自ら住民票を区外に移し、同8月に転校した。被害児は今もパニックに陥るなど不安定という。
 「学校は訴えを真剣に受け止めなかった」。被害児の母親は憤りを隠さない。
 被害児は発達障害の一つ「高機能自閉症」。知的発達の遅れはなく絵画や漢字は得意だが、人前で話したり自分の気持ちを伝えたりするのが不得意だという。
 いじめの実態は、当事者間で食い違いがある。だが、母親が加害行為をした男児に直接聞いたところ、「聞いたことにすぐ答えないのが嫌だ」と話したという。こうした障害の特性がいじめのターゲットになったとみられる。
 保護者の訴えに対し、学校側が「いじめ」と認識したのは5月末。「4月に指導して解決した」はずのあだ名で呼ぶ行為が、その後も続いていたことが分かってからだった。
 被害児は6月にけがをした後も、自分からはいじめを被害を告白しなかった。保護者に「転向する」と聞かされ、ようやく「5年生のころからいじめられていた」と打ち明けたという。
 被害児はことし4月から、「自分はいらない存在」「障害者だから何をやっても駄目」と自己否定の言葉とともに泣き叫ぶようになったという。母親は「その理由がいじめだった。学校側に何度も調査を依頼したが、そのたびに『何もなかった』と言われていた。悔しい」と唇をかむ。


●障害児にいじめ 教諭謝罪後も“脅し” (神戸新聞 2012年7月14日)
 
 児童の障害や個性に配慮した教育が求められる特別支援学級で、担任による暴力や暴言が繰り返されていた。
 神戸市教育委員会は、13日この男性教諭(60)を同日付で懲戒免職にした、と発表した。
 教諭は昨年の2学期、担任をしていた男子児童の頭を拳で圧迫したり、軽くい叩いたりする行為を繰り返したほか、カッターやはさみを見せて、「おなかを切って給食を入れた方が早い」などと発言した。
 児童が「学校に行くのが怖い」と関係者に話したことから発覚、校長が厳重注意した。
 今年1月には、授業中に何度も児童をからかう発言をし、児童を泣かせた。校長と市教育委員会が再度指導し、教諭は児童や保護者に謝罪。しかし5月にも、「雷が怖い」と話す児童に「電気なら、ここにもあるで」と針金の片方をコンセント、もう一方を児童の顔に近づけ、脅した。
 教諭は学校や市教委に対し「じゃれ合う意図でやった。深く考えずにやってしまった」などと釈明したという。


 発達障害・特別支援教育などと声高に叫ばれていても、いまだに現場ではこのような対応や理解のなさが教育現場ではびこっている・・・。
 
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