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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

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子育て支援策のうそ

  先日、ある認可外保育園を経営する園長先生とプライベートでお会いしてお話した時のことです。
 その園長先生は長男を最初に保育園に入れた時に当時その保育園で働いていた保育士さんでした。
 訳あって、その保育園をやめることになり、自ら新しく無認可の保育園を作って、今年で13年目に入ろうとしています。
 認可保育所は県や市の補助金が一定程度は入りますが、無認可の場合はその10分の1程度の予算しかつかず、経営的には大変です。
 しかし、認可外保育園ならではのメリットもあり、(途中入園にも対応できるなど)、子育てのお母さんたちのニーズもあり、保育料は高くても10年以上も運営できてきたのだと思います。

 その園長先生がいうには、「行政は〝うちの市は待機児童がゼロです”と窓口で自慢げに話してくれたが、あれは年度途中での入園児をカウントしていないから。だいたい保育園の入園募集は秋ごろにあるから。実際わが園に子どもを入れたいとくる親は年度途中で産休や育休が明け、そこから保育園を探そうとすればすでに4月の時点で認可保育園は定員が埋まっているから、どうしても、仕事復帰しなければならない母親は、多少お金が高くても、こういう認可外保育園に入らざるをえないのです。」と。

 認可保育園に入れる子どもさんは、もともとが共働きであることが条件なのだから、専業主婦だった人がこれから仕事を見つけて働くためにも子どもを保育園に預けたいという条件では、最初からに認可保育園に入れる条件からははずれているというのです。
 そして、そういう親御さんほど、子どもを預かってくれるところがなければ仕事もできず、経済的にも大変になってきたりするわけです。そういう制度の隙間を認可外保育園はその役割を担ってきているともいえるでしょう。
 しかし、「待機児童がゼロ」というのは本当にそういう隙間の人たちのニーズをくみ取らない矛盾をはらんだ数字だという気がします。しかも、その数字が市の計画作成のためのデータに公表されるわけなので、実態を知らない人からみたら、「○○市は待機児童がゼロで、子育て支援が進んでいる」という外部評価につながったりもするのです。
 数字でその市の実態を見ていくということの矛盾を感じてしまうのです。
 
 今は国をあげて、「子育て支援策」をあれこれ考えていますが、いつも役人が考えるのは机上の空論です。
 自治体職員や教員などの公務員や、大手企業に勤めていれば、育児休暇も最高3年まで取得できたりもします。また授乳のための育児時間や看護休暇なども柔軟にとれたり、福利厚生なども手厚くなってきています。男性も育児をということでの「イクメン」という言葉も流行ったりもしました。
 男性の育児休暇取得率をあげようと、ある県では積極的に男性に育休をとらせて見本を示そうとしている自治体の紹介記事も以前新聞に載っていました。

 しかし、最近の新聞のレポートで読んだ実態はこうです。
 育児休暇明けに職場に復帰したら、以前のポストには新しいスタッフがすでに配属されていて、「あなたの居場所はない」と言われ、辞めさせられた。
 子育て中なのに旦那さんも単身赴任で家にいなかったり残業が多い中では、女性である母親自身も長時間労働を強いられ、とても正社員での就労が難しい現実。
 それまで正社員で働いていたのに、職場復帰したら、いきなり「契約社員」を命ぜられた。
 自分だけ子育てのために残業せずに早めに切り上げるのを、他の同僚たちが冷ややかな目でみているので、やりにくい。

 結局子育て支援をうたっても、こういう会社や職場の現実はいまだに多いのが実際でしょう。
 若い夫婦が、子どもをつくりたがらない社会構造を見て見ぬふりをして、出生率を上げんがための姑息な手段(施策)が多くの若い女性たちの反感をかってしまったことがありましたが、役人や国会議員だって自分たちのレベル(経済的余裕のある人たちの)でしか施策を考えられないから、なんとかやりくりしている世代や階層の人たちにとっては、その政策がいかにも「絵に描いた餅」「夢物語」でしかないのです。
 
 子どもを育てていきたくても上記のような職場の実態があるならば、だれだって子育ては大変という認識でしかなくなります。そして一部の恵まれた職場以外の大部分の職場はまだまだ子育てするのには厳しいところがあるというのが実態ではないでしょうか。
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医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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