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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

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教育の場

 今、長男は養護学校の高等部に在籍していますが、中学時代から学校と並行して通っていたフリースクールに、高校に入ってからも通っています。
 しかし、養護学校の高等部といえども、教科の単位不足では進級や卒業ができないことは当たり前なので、単位不足にならないように計算しながら、フリースクールに行く日を選んでいます。中学時代は校長の裁量で、フリースクールに通った日も登校と認められていましたが、高校生となるとそうもいきません。
 
なぜ、フリースクールに通わせるのか?
 高校に入ったからといって、すっぱり関係を止めるにはもったいないくらいの人間性あるスタッフと、フリースクールを取り巻く地域環境がいいからです。もちろん長男自身が「やめたくない」という確固たる思いもあります。また「フリースクールでの教え方の方が自分には分かる」と言います。
 養護学校の担任の先生はじめ、他の先生達もそのフリースクールの存在は知りませんでした(校区外にあるので、ほとんど情報がなかったようです)が、長男が通っていることがきっかけで、学校の先生も一度見学に来てくれることになり、その後はフリースクールでの活動を認めてくれるようになりました。そこのフリースクールでは地域の活動にも参加したりするなかで、地元の人たちからも理解されるようになってきており、フリースクール終了後の就労支援や相談機関も併設してあるので、見学した先生たちは(管内の若者サポートの支援機関しか知らない人は)「こういうところもあるんですね」と良い方に評価してくれています。
 養護学校につきものの、職場体験実習なども長男の興味や特性を知るフリースクールのスタッフが実習先を見つけて下さり、長男も充実した時間を過ごしてこれました。

 後日担任の先生から聞いた話ですが、わが子のこういう行動に対して、職員間で話し合いされたことがあったようです。学校の先生の中には、単位を取らなけれな進級・卒業が危ぶまれる高校生活では、学校に登校することを優先すべきという意見の人もいたようですが、担任はじめ他の先生たちが、「教育は何も今の学校だけの環境で完結するわけではないし、いろんな人や環境との関わりのなかで人間関係を結んだり、関わる力を育てるのも教育ではないか」」と考えてくださっているということでした。
 
 学校に通うことで得るものもあるかもしれませんが、今の長男にとっては、フリースクールで彼を丸ごと受容してくれるスタッフとのかかわりの方が、よほど教育的支援を受けているように感じています。
 以前、学校の先生がフリースクールに視察に来た時に、フリースクールの代表が先生に言ったそうです。
 「先生達が評価しているよりも、彼はいろんなことができる能力がある」と。どうしても学校の先生達は、「所詮発達障害だから、この程度までしかできないのではないか・・・」という先入観もあるような気がします。仕事を通じていろんな似たような生徒と接してきて、「こんなところだろう」という見方ができているんじゃないか・・。それに比べて、フリースクールでは、長男のことは「発達障害」があろうがなかろうが、そんなことは大きな問題ではないというふうに捉えており、一番は、スタッフと長男の心の交流を大事にしてくれていること。そこには彼を「評価」する態度や姿勢ではなく、一緒に「付き合っていこう」というスタンスです。
 親も子もそういう姿勢が感じられるからこそ、ここのフリースクールとの関係は続けていきたいなあと思うのです。
 障害児教育、障害者支援という前に、人間同士としてお互いを知り合いたい、そこからしか、真の支援なんてうまれないはずなのです。


 発達障害というと、どうしても「個別支援計画」だの、何らかの「専門的支援」を求めたがる親御さんもいるかもしれません。発達障害をテーマにして支援している機関ではなおさら、障害の特性だの知識的なところだけが重視されがちになり関わろうとしています。専門家の研修や講演を聴けば、それらに合わせようとし、「自分は支援者としてこれだけ学んでいるんだ」と言わんばかりの態度で支援者面して関わりを持ちたがる人もいないわけではありません。支援者本人は口では言わなくても、支援されている方の親や当事者からすれば、そんな心の中身は会話や態度を見ていればすぐわかります。ですから、私も長男も管内の支援機関に一度は相談したこともありましたが、長男は「あそこは絶対いやだ」と。
そして、「ここ(フリースクールのある地域)は、地域全体があったかいんだ」と言います。フリースクールの建物だけに限らず、地域の人たちともフリースクール自体が交流があり、地元の人たちからも、不登校や引きこもりなどの支援に対して理解を持ってもらっているから、長男の感覚にもフィットするのだと思います。
 そんなわけで、自宅からは遠いけど、一緒に寄り添ってくれる今のフリースクールにたどり着き、関係を持たせてもらっているのでした。
 彼らのような特性を持った人たちを「支援されるべき対象者」という見かたをしてしまうよりも、一緒に同じ空間を共有し、付き合うというスタンスをとってくれるのが本当の支援ではないのか?そしてそういう環境に身を置き、そこから学ぶことが教育ではないのか?と思います。
 
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医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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