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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

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これからの認知症施策

 平成27年度から29年度までの第6期介護保険事業計画策定に向けて、各自治体は来年度から具体的なスケジュールに追われています。
 介護保険も、実施初期のころは何とかしてサービスを利用させることに主眼が置かれていたのに、今は増え続ける保険財源をかに抑制するかに躍起にならざるをえません。
 合わせて、高齢者人口の増加に比例する認知症高齢者への対応が喫緊の課題になっており、国は「認知症ケアパス」を書く市町村へ策定を義務付けようとしています。
 先日、市町村職員を対象とした「認知症ケアパス作成のためのセミナー」に参加してきました。
 要するに、認知症高齢者への対応には、介護保険サービスだけで解決できるものではなく、地域あげての支援策を確立すること(住民の理解・啓発)、医療と介護の連携(係りつけ医の理解や認知症サポート医の養成)、介護が必要になった場合の地域に根差した小規模施設等のハード面の整備)など、包括的に取り組むことが必要であるというものです。

 政策を考える時というのは、高齢者に限らず、障害者施策でも、子育て施策でも、行政の担当者は、本当にその当事者の立場になって施策を考えているのかということが、よく問われます。
 このような計画も、3~5年ごとに策定することになっているため、ややもすると「計画策定のための計画立案」で終わってしまうきらいがあります。

 現に、わが職場でも認知症対策を考える職員自体に、自分たちは認知症にならないと思っているし、認知症者を「かわいそうに・・・」とか哀れみの視線を向けたり、逆に問題行動を起こすような認知症者には「厄介者扱い」したり、早く施設や病院に押し込め解決を急いだり・。「認知のじいさん(ばあさん)」などと認知症の高齢者を揶揄するような言い方で話をしたがる人もいます。
 半ば知識があるだけに、「ああいう人は」と自分たちの支援パターンの中に対象者を誘導してしまうきらいもあります。

 そんなことを考えながら聴講していたら、最後のまとめでシンポジストの某社会福祉法人の理事の方が「行政は、認知症の支援と言うとすぐ施設に入れたがり、家族と分断させて安心という考えの傾向が強いのではないだろうか?本当に認知症高齢者当事者や家族の思いを組み込んだ施策を考えなければいけない」と、ズバリ総括してくれました。

 いろんな施策を考える時に、有識者だけで検討するのではなく、やはり当事者達の思いをいかに汲み取りながら、施策に活かすかということって一番必要なことだと思います。

 でも所詮、行政が考える範囲にも限界があるし、策定する人たちの感覚次第によるところも大きいと思います。


 認知症ケアパスを適切に機能させるための研究事業の一つとして、認知症と行きつ人のための読本づくりに取り組んだ団体からの報告(認知症当事者へのインタビュー)もありました。

 (インタビューからの引用)

 よくある話で(認知症には)「絵を描くといい」とか、「歌を歌うといい」とかあるけど
 そもそも自分が楽しめなき ゃ意味がないじゃない。
 それは人それぞれなんだから、押し付けられるのは嫌だし
 何をしたいか、したくないかをはっきり伝えられたらと思う。

 認知症のせいで、できなくなる部分は確かにあって、そこは悔しい。
 できることまで周囲の人から手を出されると
 「余計なことをするな」ってなっちゃう。
 そういう見極めは難しいけど、
 人間関係の中で、しょっちゅう会ってないと
 分からないことってたくさんある。
 
 周りで「あーしたら、こーしたら」って言うけど
 それって、合っていることも合ってないこともある。
 こういうのもなんだけど、余計な迷惑なこともある。
 
 何ていうか・・・
 「承知した上での」普通のつきあいっていうか。
 (認知症のある人を)避けて通る人もいる。
 私も、嫌な思いをしたこともありますよ。
 そういうことは気になるけど、その他大勢の人は理解してくれる。

 「認知症だからこうすればいい」という考え方ではなく
 「その人にはどんなことが必要か」という考えに基づいて
 その人に尋ね、その人と一緒にベストな方法を探していきたい。

 認知症に限らずだけど・・・
 こと認知症に関しては、固定観念でみないほうがいい。
 勉強してきている人の方が、固定観念が強いように感じる。
 そう、医療とかケア職の人。

 
 
 
 


 
 
 
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