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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

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見る視点が違えば…

 地域包括支援センターで主任ケアマネジャーとして仕事をいていたときに「困難ケース」として話題にあがってきていた家族が今勤めている病院に入院していましたが、先日お亡くなりになりました。

 両親と息子さんの3人暮らし(娘さんは嫁いでいる)で、息子さんには何らかの発達障害があると見うけられていましたが、確定的な診断はついていませんでした。
 その母親が認知症になりこれまで家事をしていたのができなくなり、息子さんはそれで母親の認知症状を理解できず、食事をつくってくれない事に腹を立て殴ったりしてしまう・・。父親はギャンブル依存症でほとんど家族を顧みない。
 そういう家庭背景に対し、介護保険を利用し何らかのサービス導入に結び付けようとしたけれど、最初の導入につまづき、また息子さんに対する偏見(統合失調症だと勝手に決めつけ、あの息子は虐待者だと言わんばかりのスタッフの方策に、一度は警察に逮捕された経過もありました)を持つ担当者。
 地域にいても、民生委員や児童委員などもあまり深く関わろうとせず、近寄りがたく行政に「なんとかしてくれ」と支援を求めてくるようなありさま。
 結局母親は預けたショートステイ先で骨折し入院後はグループホームへ。父親は相変わらずギャンブルに依存。
 そんな父親も、肺がんを患い入院。息子さんは毎日のように父親の見舞いに訪れ、長時間ベッドサイドで過ごしていました。
 しかし、前回、母親の入院の際に関わった病棟の看護師たちはその息子さんに対しての印象はよくなく、「なんとなく替わった人」という認識でおり、父親の面会に来ている姿を見てもあまり話しかけることなく、遠巻きにその親子を観察しているような状況でした。
 その父親が先ごろお亡くなりになりました。新聞のお悔み欄には喪主は息子さんの名前が載っていました。

 広汎性の発達障害という感じの息子さん。精神科受診はしていなかったけれども、一応精神保健センターなど公的な機関にはかかっていたようですが、それでもこれまで支えてきてくれた母親が認知症になり、母親の病状に対する理解にも乏しいがために、結果的にいろんな面でイライラしたり、自分に降りかかる課題(家事をしなければいけない、母親の介護もしなければいけない、父親はあてにならない・・・など)をこなすのは、その思考の特性からも難しかったのではないかと推察されます。
  しかし、そういう息子さんの心情を慮ることなく、「統合失調症の息子だ」と安易にレッテルをはり、「親を殴った」と聞けば「虐待者」というレッテルを貼り、寄り添った関わりは持てなかったような気がします。担当する支援者の価値意識によって、そのような特性を持つ息子さんは逆にその生きにくさを理解してもらうことは難しいということを実感していました。
 母親は施設入所、それも重度の認知症となり、父親も亡くなった今、喪主を務めあげた後の、息子さんの一人暮らしの生活が気になります。

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医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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