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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

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自分と向き合う

 ある日の新聞に柳田邦男さんの人生観について書かれた記事がありました。
 私は柳田邦男さんがノンフィクション作家という程度しか関心がなかったのですが、次男の自死と妻の精神の病に苦しみもがいた体験をお持ちの方だったということを正直新聞記事で初めて知りました。

 氏の死生観についていろいろ考えさせられるところが大きい内容です。
(引用)
 対人恐怖などに苦しみ自宅にこもっていた25歳の次男が、自室のベッドで自死を図ったのは1993年の夏。
  感情の起伏が激しく、抑うつを抱えて入退院を繰り返していた妻の人格が、愛息の死を受け止めきれず破綻の危機に追い込まれた。台所から刃物を持ち出し、首をつるなど問題行動が続発。柳田さんも心労で心身の平衡を失い「妻にも息子にも申し訳ない気持ちでいっぱい。無力感と事跡の念が胸をふさぎ、死んで誤りたいと思った」と打ち明ける。
 
氏は後の著書『悲しみは真の人生の始まり』の中で、「内の地獄を書け」という次男からの言葉に対して、
 「一番厳しい問いでしたね。一番書けない、あるいは書きにくいところです。・・・家族の遍歴というのは何かといえば、私自身の内面に関わる問題、あるいは自分がたどってきた生き方の問題だと思うのです。だから『うちの地獄を書く』ということは、深いところで、自分自身と向き合い、対決していかなければ書けないことです。そこを見つめずに家族を対象化して、観察の対象、科学研究の対象のように、家族の悲劇やつらさを書いても結局、本当のことは書いたことにならない。自分と家族を断ち切って眺めているだけになってしまう。自分に絶えず問いかけ、我が身の問題として、自分の心の問題として、自分と向き合いながら表現活動をして生きていく、それが『地獄を書く』ということなんだろうなあと思いました。」と言っています。

  不条理を生きていく道を探す

 (本文より)
 「人間にはもともといろんな苦しみがあり、それにつきまとわれない人生があったら、それは例外だと思います。つらいこと、苦しいこと、大変なこと、孤独を感じること、それらがなかったら、むしろそっちのほうが、アブノーマルじゃないかとさえ思います。
 世の中を見ると立派な家屋やマンションに、家族が幸せそうに暮らしているように見えますが、屋根の下の現実派、すべてがうまくいっている家族は、おそらくいないんじゃないかな。みんないろんな問題や悩みを抱えている。子どもが問題を抱えていたり、親が問題を抱えていたり。病気、障害、心の問題、経済的困窮、子どもの引きこもり、家族の不和、財産争い、実に多様です。
 人生のデコボコ、あるいはハリネズミに刺されるような状況は、人間が生きていく過程では避けられないことだと思います。
 生きるというのは、それらを受け入れながら自分を見つめ、自分自身がよりよく生きていく道を探すよりほかはないでしょう。その探すということは、おそらくつらいことでしょう。自分で自分の道を見つける。これくらい大変で、しかもつらいことはない。そのつらさを引き受ける。それこそが人生だと思うんですね。」

  癒しとは、胸をかきむしらんばかりの
  苦しみ、悲しみを抱え、
  そこから逃げずに必死に生きようとする
  その人生そのもののこと
  それが癒しの本質です
  (幼子を亡くした母親の言葉より)

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医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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