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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

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一人の支援者として

 以前、役所の福祉担当部署に勤務していたときは、その行政機関という立場上個人的に関わってあげたくてもできない現状がありました。
 もちろん担当課(係)が違えば、ほかの係の仕事まで余計な口出しができないのは当然ですが・・。
 でも、役所というところはあくまで「公平・中立」だからと、時には「合理的配慮」を求めなければいけない部分までも「排除」してしまう傾向もあります。
 たとえば、発達障害児へ加配教師(保育士)をつけることさえ、「一人だけ特別待遇ができない」などがいい例でしょう。
 また、生活困窮者に対して、明日食べるものもないなど切羽つまった状況にあっていても、その人にだけ「個別対応」すること(たとえば職員の自腹を切ってまで食事提供してあげるとか)は「よけいなこと」として上司判断では却下されてしまう事案でしょう。

 「官でできることと民でできること」は違うんだからそういうことは民間(社協・NPOなど)にまかせればいいとか、「まずは自助努力がたりないからこうなった。自己責任だ」とか、自助・共助があってそれでもだめなら行政(公助)の出番だという論理でくるので、目の前におこっているさまざまな困難事例になすすべもなく立ちすくむことも多く経験しました。

 住所不定者(二つの自治体にまたがる橋の下で車で寝泊りしていた人)に対して、それぞれの自治体で支援のなすりあいがはじまる。支援すれば生活保護だの、さまざまな関わりをもたなければならなくなるからお互いの担当者が「そっちの住所地で処遇してくれ」といって譲らない。
  高齢者の支援で関わった(ゴミ屋敷・栄養状態悪化のため措置で老人ホームに入所)家庭の無職の青年(もともと養護学校卒業でその後県外にでたがうまく生活できず、もどってきても軽微な犯罪を繰り返す)の処遇では、適当bな支援機関につなげることもせず、「厄介者にはふた」とばかりに電車代だけは公費で負担してさっさと県外(都市部)へ送り出してしまったこともありました。
  生活困窮者が病気をしたり、関わらざるをえない状況になると、きまって吐かれることばや態度が、「どうしようもない」「厄介な人」「こっちが助けてあげているんだ」というもの。
 経済的にも生活能力的(食生活も不摂生で病気になり入退院を繰り返す)にも支援が必要な人に対して、「カップラーメンでも食べられればありがたいと思え」とばかりにいかにもこっちがめぐんでやっているという担当者の会話。
  ほかの担当者の考えや対応(困難者を見下すような対応や一方的な押し付け的指導など)に対しても、そうじゃないんじゃない?という疑問や不満も数多くありましたが、数の論理(上司も含めて同じような考えが多いと、処遇はそっちの方向へ流れていきます)にも勝てずに、悶々としたことも。

  それはとりもなおさず、自分の置かれた環境(子どもが不登校だったり発達障害をもっていたり、社会不安障害だったり)と目の前の困難を抱える対象者とがどこかでリンクしていたり、自分の若いころの夢(以前は児童擁護施設や障害を持った子どもたち、に関わる仕事がしたかった)や貧困問題への関心などとも関係しているからかもしれません。
 
  今、公的な立場を離れて、一人のボランティアとしてあるフードバンク関連の支援を始めました。もともとやりたかった分野でしたが、これまでは立場上できなかったことと、ボランティアに専念する余力もありませんでした。幸い立ち上げた方と知り合うきっかけがあり、お手伝いのつもりで参加させてもらっています。
 そこから見えてくるものは以前私が行政にいたころとはそんなに違いはありませんが、今はそういう人(家庭)に対して食材を配達したり(、時には調理ができない人もいるので直接自分が作った惣菜物を届けたりすることもあります)する中で、じかに接することができることはやりがいもあります。以前のように指導や助言的な立場にはないのでただ困っていることに対しての部分だけを支援しているわけですが・・。

 活動していく中で、一緒にボランティアとして参加してくれている女性も、わが子と似たような環境にある方だと知りました。(不登校経験者で生きづらさをかかえている方)
 なんか必然的にそういう人との出会いをつくってくれたような気がします。
 以前は行政的な視点からばかり話を進めていかなければなりませんでした。たとえそれがいかに理不尽な考えだと思っていても・・。(いい年して仕事もしないで経済的に困ると結局こっち(役所)に相談するくせに・・・とか、発達障害者や精神障害者をばかにしたような態度や発言の数々)
 しかし、こうして当事者といわれる人たちといろいろと接したり付き合う中で、当事者の本当の悩みが聞こえてきたりその中で自分はどうあるべきかを考えさせられます。
 彼女は言います。「今までは自分は障害があると思って生きてこなかったが、できることとできないことのギャップが大きいとかんじてきた。ずっと生き辛かった。不登校もあったし、ボーダーなレベルなので仕事でも簡単な計算もできなくて”こんなこともできないのか””よほど親に甘やかされて育ってきたんだろう”と周りからは思われてきた。発達障害があるとわかっても認めたくなかった。でも今はこういう(ボランティア活動を通して)いろんな人とも出会い、価値観をかえてもらい、障害があることは隠さないで前向きに考えて生きていけるようになってきている」と話してくれました。

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医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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