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ひとりごと ~障害・福祉・医療・子育てを考える~

発達障害の子を持つ親として、また医療・福祉・介護にかかわる仕事を 通 して感じたことをつづるブログです.

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発達障害関連のブログを読んでの感想

 発達障害関連のブログの中ではよく障害特性を踏まえた対応をすることの必要性が書かれてあります。
 わが子の育ちに不安を持つ母親がいろいろとネットサーフィンして自分の腑に落ちるブログを見つけ、フォローしたりしています。
 親自身が悩んでカウンセリングを受けたり、またカウンセラーを養成するための研修を数日受けただけで「カウンセラー」と自称してメール相談等をしている人もいます。
 母親として学んだことや、親のかかわりの変化でわが子も変容した、そして悩んでいる人にこの経験を伝えたい、と親自身も自分の心のよりどころを求めたり、「発達障害」を熟知した親として認められたいという思いもあるんじゃないでしょうか?

 ある「家族支援カウンセラー」(親)のブログでは発達障害の特性を踏まえた関わりが大切といっており、わが子にもそのように接して子どもが変わったと言う内容が書かれていました。
 たいてい発達障害を勉強してくると、その特性を踏まえて対応するようになっていくので、子どもの方も落ち着いていきます。 

「発達障害」という言葉の持つマイナスのイメージではなく、「ST(スペシャルタレントの略)気質」というプラスのとらえ方をしようと提唱する人(専門家等)もいます。そういう子どもたちの行動や考え方はあくまで脳の思考の特性なので、それらを無視して健常者の脳の思考にあわせようとするから混乱がおきるのだと主張します。
 確かに正当な考え方であり、そういう特性を周りがもっと理解して関わってくれたらという思いは発達障害児の親なら誰しも望む所です。

 ある方のブログにこんなことが書いてありました。
 「ST気質の子どもたちの特性として“予期不安”があり、電話が苦手という子が多い。相手の表情が見えないからどんな反応が返ってくるか予測がつかないため。就職して体調が悪くて休みたいと思っても、電話でどうしゃべったらいいか迷っているうちに時間が経って無断欠勤扱いされ、仕事先とトラブルの原因になったりする。電話よりメールやラインなどを使うといいので、もっとそういう連絡手段でもよしとしてほしい。」という内容でした。
 親や子どもの立場からしたら、そういう考え方もありかもしれません。

 私の職場は病院ですので、将来の医療従事者を育てるために学生の実習を受け入れています。特にリハビリテーションの職場は実習期間も1~2ヶ月の長期にわたり、毎年5~6名の実習生がきます。
 実習生としてまず何を評価されるかといったら、スタッフや患者さんに対してきちんと挨拶ができるか、休みの連絡がきちんとできるかなど、社会人としての第一歩の態度です。
 実習指導者の中には(特に他人に厳しく、相手の課題を見つけるのが得意なスタッフ)、挨拶や連絡ができないというだけで、かなり手厳しい評価を下す指導者もいます。
 学生の中には偏差値教育では優秀な成績を修めても、社会人としてのコミュニケーションが苦手な人もいます。中には診断こそされていないけど、もしかしたら「発達障害」と思われる傾向の人もいます。
 ある学生は勤務時間になっても職場に来ないので、指導者の方から電話を入れたり、中には同じ学生同士でメールでやりとりしていて、同じ実習生から欠席の連絡を代わりに受けたなんていうことも。
 あらかじめ、発達障害などと診断でもついていれば、それなりの対処もしようがあるのかもしれませんが、そうじゃない、いわゆる「普通」と言われている学生もそういうタイプの人も何割かはいます。
 
「発達障害の特性を理解して配慮してほしい」といって職場に理解を求める必要があるのも、同じような特性を持つ子を育てている身としては理解できる部分も大きいです。
 しかし、大部分の人たちはあくまでも社会人としての責任と自覚ある行動を取れないのは困るという見方をします。
 特に、医療や介護業界ではなおさらです。
 
 息子と養護学校で同級生の子も、職場実習でお世話になった介護施設に障害者枠で就職しましたが、実習ではやさしかった上司も実際職員という立場で勤務した途端、彼女の指導を担うスタッフからの手厳しい評価に二次障害をおこしました。
 ジョブコーチや親や養護学校の先生達が同席した彼女の処遇会議で、散々叩かれたことを後日親御さんが話してくれました。アスペルガーの特性があるのですが、その特性はあらかじめジョブコーチや学校からも申し送りされているのもかかわらず、現場ではそんなことよりも社会人としてなっていないと散々言われたそうです。また、母親はどんな育て方をしたのだと、皆のいる前で批判されたそうです。
 彼女の母親は指導者である上司の不満を私たちに愚痴っていましたが、その上司という方は、社会福祉士でもあり、以前仕事を通じて私も何度か関わりを持ったことのある方で、仕事を通して見ていた彼女はとてもそんな風に障害者に対して厳しいことを言う人にも見えなかったのでした。

 いくら障害者雇用枠で入職したとしても、医療介護業界はチームで仕事をしたり、患者(利用者)さんの安全管理も大きいがゆえ、連絡・相談・報告を怠ると大変なことにもなるからかもしれません。

 話は前に戻しますが、先にあげた「連絡手段を電話でなく、メールやラインでできるようにすればいいのに」と当事者や親は考えます。発達障害者が職場のルールに合わせるのではなく、職場が発達障害者の特性に合わせた対応をしろという考え方です。
 しかし、何事もメール等で連絡を取り合うデスクワーク中心の職場ならいざ知らず、大部分の職場は今もなお電話連絡が一般的です。
 「私はそういうことが、苦手なのでできません」というだけではなかなか理解を得るのは難しいような気がします。
 その点に関しても、ある障害者の就労支援事業所で働いている職員のブログにも似たような事が書いてある一文を見つけました。
 「職員としては発達障害と毎日向き合っているけど、中には自分の障害の部分にあぐらをかいているように感じることもある」「私はこういう人間なんだから配慮するのが当たり前と言わんばかりの態度を取られると違和感を感じる」と。
 
 主張だけしても、自分もある程度課題を克服していかねば、という姿勢や態度、自分の特性に向き合うなかでの気づきを持たないことには、障害者関連の施設で働く人ですらそんな感情を持っている人もいるというのに、一般的に発達障害者の特性をそんなに知らない人たちの中で働くのはもっと大変だろうと思います。
 
 自分の特性に合わないと思えば、無理してその仕事にしがみつくこともないと思いますが、私の職場のような資格がないと働けない職種だと、実習の段階からかなり苦労するようです。
 指導者の資質云々の前に、仕事というのはどうしても社会人としての常識を問われてしまうし、できなかったときには、親の育て方を問われてしまう。仮に彼らが資格を取って新入職員として勤めても、そこの職場でまた同じような問題にぶち当たるので、結果的に職場や上司とトラブルを起こして辞めていく結果になるようです。
 そうならないようにするためにも、実習の段階から、指導すべきを指導するのですが、この辺は実習生と指導者の相性や指導者にある程度発達障害を捉える視点があるか、それを踏まえた指導ができるかも必要な部分になります。
 残念ながら指導者の身近にそういう人がいなくてかかわった経験がないと、単に「変わったやつ」「常識を知らないやつ」という先入観でみられないとも限らないのです。
 私自身は発達障害の子どもを持つ親としての視点と、職業人としての視点、両面から考えてしまうので当事者も一般の社会の有り様に近づく努力は必要かなあとも感じています。



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医療・福祉・介護分野で仕事をしてきました。息子が発達障害をもっています。仕事や子育てを通して感じたことを個人の見解として綴っています。

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